“Mother ROSE” 23.May
無機質な 肌に 瞳に その指に散らぬ有機の花一輪 包容むようにと穏やかに視線の行く先 当ても無く 無機質な 髪に 睫毛に 唇に枯れぬ有機の花一輪 手折るようにと儚げに言葉の行き先 当ても無く 無機質な 此の世の総ての根幹に在りて在らずの華一輪 一瞥叶わず永遠に広がり 膨らみ 滲み渡り記憶の交感 当てど無く 有無の円環 無限の輪何は無くとも花は咲く